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株式会社パロマ()は、主にガスコンロ、湯沸器、ガス暖房装置などを製造する金属製品メーカー。本社は愛知県名古屋市瑞穂区にある。 なお、企業理念・キャッチフレーズが長らく設定されていなかったが、後述する湯沸器死亡事故以降は「お客様品質へ、全力で。」を全面に掲げている。また、創業100周年となった2011年からは「温もりある明日のために。」のキャッチフレーズも用いられている。 == 企業概要 == 1911年2月に愛知県名古屋市にて設立された「小林瓦斯電気器具製作所」(後に株式會社小林製作所と改称)を母体とする。当初はガス器具の生産を中心にしていたが、戦後はストーブ・レンジといった民生品にも製品を拡大し、1952年に「パロマ」という商標を採用して全国展開した。1964年に製造部門の「パロマ工業株式会社」と販売部門の「株式会社パロマ」を分離独立させた。拭き掃除が楽なガラストップコンロや、水を使わないでグリルが使える「こんがり亭」など独創的な商品が多い。現在も株式の過半数を創業家である小林一族が保有する典型的な同族経営企業である。 なお、パロマ(Paloma)はスペイン語でハトという意味であり、平和の象徴とされ、平和な豊かな暮らしを願った社名でもある。 リンナイやハーマンと共に大手の一角であり、ガス給湯器の日本シェアは、リンナイの4割に次いで2割を占めている。また、1973年に北米に進出し、1988年には米国第1位の給湯器メーカー「リーム社」を買収した。現在、全米シェアは5割、セグメント別連結売上の8割は海外で占め、世界的なガス給湯器メーカーである〔東奥日報による企業概要紹介記事 〕。 ナゴヤ球場や横浜スタジアムにてスポンサー活動を行っていたことがあり、一軍の試合でもバックネットなどに「パロマ給湯器」や「Paloma」のロゴが見られた。 2006年に28件のパロマ湯沸器死亡事故が発覚。経済産業省から2006年8月28日付けで回収命令が出されるとともに、会社幹部らの刑事訴追に発展した。 創業100周年となった2011年2月1日には、製造子会社のパロマ工業と合併。特許権など知的財産権の継承の関係で、パロマ工業を存続会社としたが、社名は商標としても知られている「株式会社パロマ」へ変更した。合併の目的としては、製販一体化による「お客様品質」の向上、リスク情報の共有化によるコンプライアンスの強化、および経営のスリム化と意思決定のスピードアップ、と言うことであった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「パロマ (企業)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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